金利タイプはこれを基準に決める!
住宅ローンを契約するときの大きな悩みのひとつに
金利タイプをどうするか!というのがあると思います。
変動金利にするのか、固定金利にするのか迷いますよね!
そこでどういう基準で金利タイプを
決めたらいいのかについて書いてみたいと思います。
金利と金利上昇リスクのバランスを決めること!
まず金利タイプを決めることがどういうことかというと、
金利と金利上昇リスクのバランスを決めることです!
例えば金利タイプに変動型(変動金利)を選択した場合、
金利は間違いなくどの金利タイプよりも低く、毎月の返済額も安いです。
ただ金利がもし上昇した場合に、一番影響を受けやすいのも変動型で、
毎月の返済額も大きく跳ね上がります。この影響の受けやすさが金利上昇リスクです。
金利と金利上昇リスクのどちらも低いのが理想ですが、
実際は金利が低ければ、金利上昇リスクは高くなりますし、
金利上昇リスクが低ければ、金利は高くなります。
このように金利と金利上昇リスクは相反する関係にあるので、
金利と金利上昇リスクのどちらも自分の納得できるラインを探す作業が
金利タイプを決めることになります。
金利が上がった場合を想定してバランスをとる!
では何を基準に自分の納得できるラインを決めるかですが、
生活に直結してイメージがしやすい毎月の返済額で考えるといいと思います。
ポイントは金利が現在と同じ水準の場合に加えて、
金利が1%上がった場合、2%上がった場合など
もし金利が上がった場合の返済額がどうなるかを合わせて確認しておくことです。
金利が上がった場合でも毎月の返済額に問題ないという場合は、
その金利タイプでも問題なく、もう少し金利の低い金利タイプを検討してもいいかもしれません。
逆に金利が上がると返済額が厳しくなるなという場合は、
金利は高くなると思いますが、もう少し固定期間の長い金利タイプを検討してもいいかもしれません。
これを繰り返し、金利と金利上昇リスクのバランスがとれている、
つまり金利を極力低く、もし金利が上昇しても毎月の返済額が許容範囲のところを探します。
バランスのとれたところが見つかれば、それが自分に適した金利タイプといえます。
借入期間から金利タイプを検討する!
少し観点を変えて借入期間から考えてみたいと思います。
借入期間が残り1年であれば金利上昇はさほど気にする必要はありませんし、
逆に残り30年なら金利上昇のことは充分に想定しておく必要があります。
このように借入期間が大きくなれば、金利上昇リスクも大きくなるので、
借入期間から金利上昇リスクの大きさもおおよそ想定できます。
さらに借入期間から金利上昇リスクを想定することで、
金利と金利上昇リスクのバランスがとれる金利タイプを見つけることができます。
要は借入期間から金利タイプの目安が分かるわけです。
目安の金利タイプが分かりやすいように
借入期間別のおすすめ金利タイプを作成してみたので参考にしてみてください。
借入期間 | 金利タイプ | ||||||
変動金利 | 5年固定 | 7年固定 | 10年固定 | 20年固定 | フラット20 | フラット35 | |
~9年 | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
10~14年 | △ | △ | △ | ○ | × | × | × |
15~20年 | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | × |
21~24年 | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○(※1) | ○ |
25~35年 | △ | △ | △ | △ | ○ | ○(※1) | ○ |
(※1)借り入れ期間を短くして金利が低いフラット20にする選択肢もあり。